今回は地盤調査の立会に行ってきました。
普段はテナントの改装などが多いため、地盤調査をする事自体稀です。
せっかくなので、調査の様子をちょっとだけご紹介。
今回採用したのは「スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)」と言われるものです。
「何故、スウェーデンなのだろうか」などの疑問は、Google先生がお答えします。
木造2階建ての住宅などの比較的建物の重量が軽い案件などで広く採用されている方法です。
手動・半自動・自動と選択可能で、狭い土地や障害物が多い場所などでは手動・半自動が適しているとの事。
今回は駐車場跡地で移動が容易な為、自動の機械で調査です。
ワンボックスカーにピッタリ収まっています。わりとコンパクト。
キャタピラが付いていて自走可能なため車両からの出し入れもスムーズ。
いかにも、建築重機的な佇まいにグッとくるのは私だけでしょうか。
中央に見える細いロッドが回転しながら地中へ入って行く訳ですが、
見れば見るほどロッドが細いので途中で折れたりしないか心配になります。
ロッドの太さは2cm程。
どうにも映画「アルマゲドン」の
掘削シーンが脳内再生されてしま
うのだが、業者さんは涼しい顔で
テキパキと仕事を進めていました。
いらぬ心配というやつです。
調査の内容を大雑把に説明すると、先端にスクリューを付けたロッドに順次加重し、自由落下させた状態で
静止していれば回転を加え、25cm進む間に何回転するかを計測します。最終的に荷重は100kgになりますが、
軟弱な地盤だと1回転もせずにストンと潜って(自沈)しまう場合もあるそうです。
これを元に、換算N値というものを算出します。
モニターではリアルタイムで換算N値を算出し、グラフ表示してくれます。
無骨な見た目を裏切ってハイテクな感じです。ギャップ萌えとはこの事か。
実際にはこの数値を更にPCに取り込んでより精度の高い結果を算出するそうです。
この日は建築予定地内で5カ所の試験を行い、最後にレベル(各地点の高さ)を測り
約半日で終了。
後は試験結果報告を待つのみです。
いくら建物が丈夫でも支える地盤が悪いと話になりません。
地盤が悪いと地盤改良等が必要になり建築のコストにも大きく跳ね返りますので、
良い結果が出るように祈りながら速報を待つばかりです。
追記:今日の戯れ言「キャタピラは男のロマン。」